日本通信は5日、03番号など固定電話の番号をスマートフォンで着信も発信もできる新サービスを発表した。SOHOや個人事業主、在宅ワークをしている人を顧客として想定したサービスで、固定電話の番号で受信しても転送料金などが発生することもないという。
同社によると、03番などの固定電話の番号は信頼感があり名刺に記載はするものの、少人数の会社の場合、スタッフが出払って電話に出られないケースが多々発生していた。そのため、外出先でも固定電話の番号で発着信できるようにしたいというニーズは従来からあり、既にさまざまなサービスがあった。
しかし、これらのサービスを受けるには、固定電話の番号が変わったり、初期設定が技術的に複雑なものがほとんどだったという。さらに、転送タイプのサービスであるため、着信時には転送料金が課金され、スマートフォンから電話をかける際には、相手の電話番号の前に事業者が指定する特定の番号を入力する必要があるなど、利便性とコスト面でさまざまな課題があった。
一方、日本通信の新サービスでは、設定は極めて簡単で、専用アダプタ「SkyGateway」に電話とインターネットのケーブルを挿し、自動設定が完了するのを待つだけ。数分でスマートフォンが固定電話の受話器となり、同じ電話番号のまま固定電話の通話料金で利用できるという。
このサービスでは、日本通信がモバイルIP電話戦略と位置付け取り組んできた高音質・低消費電力のモバイルIP電話技術と周辺機器などを統合するプラットフォームを活用しているという。
このサービスは、日本通信のパートナーを通じて順次提供が始まる。