指定暴力団山口組直系「愛桜会」の菱田達之会長(59)が15日午後5時40分ごろ、三重県四日市市内の別宅の玄関で、頭から血を流して死亡しているのが見つかった。警察は殺人の疑いがあるとして、捜査を始めた。国内主要紙が伝えた。
報道によると、菱田会長と連絡が取れないことを不審に思った組員が、菱田会長の妻と共に別宅を訪問したところ、菱田会長が1階の玄関近くで頭から血を流して倒れているのを発見し、119番通報した。菱田会長は、発見されたときには既に意識がなく、病院に搬送されたが、死亡が確認された。
山口組は9月に分裂しており、分裂をめぐるトラブルで殺害されたのかなど、警察は詳しい情報を集めている。読売新聞によると、現場は近鉄四日市駅から南東に数百メートルの住宅地の一角。
愛桜会は四日市市に本部を置く暴力団で、山口組の2次団体。1978年に結成され、初代会長は橋本達男。菱田会長は二代目で、共同通信によると、山口組では「直参」と呼ばれる幹部だった。一方、2014年には、暴力団関係者であることを隠蔽してレンタカーを借りたとして、詐欺容疑で逮捕されている。