東京都江戸川区のアパートの一室で14日夜、3年生の女子高生、岩瀬加奈さん(17)が死亡しているのが見つかった事件で、警察は「人を殺した」と110番通報してきたこのアパートの部屋に住むアルバイトの青木正裕容疑者(29)を、強盗殺人の疑いで逮捕した。NHKなどが伝えた。
時事通信によると、青木容疑者と岩瀬さんは、以前同じコンビニでアルバイトをしていた元同僚同士で約2年半一緒に働いていたという。青木容疑者は今年10月半ばにこのコンビニを辞め、別のコンビニでアルバイトをしていた。
NHKや読売テレビの報道によると、12日夜に岩瀬さんの家族から「娘が帰らない」と連絡があり、警察が捜査していたところ、青木容疑者が自首してきた。青木容疑者は、事件前日の11日夜に、アルバイトが終わるまで岩瀬さんを待ち伏せし、共通の趣味だったアニメの話をし、「プレゼントをあげるから来ないか」と誘っていたという。翌日12日にJR小岩駅で待ち合わせ、自宅に向かったという。
青木容疑者は容疑を認めており、岩瀬さんが部屋に入った直後に後ろから羽交い締めにして首を絞め、気絶させた上、倒れた岩瀬さんを手や制服などで絞め殺したという。
青木容疑者は動機について、生活苦で自暴自棄になり、「人生を終わらせようと思った」などと話しているという。また、岩瀬さんを狙った理由については、狭い交友関係の中で体力的に弱い女性を選んだと話しているという。
青木容疑者は、岩瀬さんが持っていた現金約7000円やバッグなどを奪った強盗殺人の疑いが持たれている。