人気漫画『ONE PIECE(ワンピース)』の発売前の内容を、海外の海賊版サイト「mangapanda(マンガパンダ)」で公開したとして、著作権法違反の容疑で13日、配送会社員の日高武久容疑者(69)と中国人留学生の史吉辰(シー・ジーチェン)容疑者(27)ら4人が逮捕された。史容疑者は容疑を認めているが、他の3人は容疑を否認しているという。国内主要紙が伝えた。
報道によると、配送会社員の日高容疑者が、ワンピースの最新話が掲載されている『週刊少年ジャンプ』を、発売4日前の10月29日に配送途中で抜き取り、史容疑者に手渡し、さらに別の中国人2人が自宅で『週刊少年ジャンプ』を裁断・スキャンし、マンガパンダに送信したという。
毎日新聞によると、今年1月に施行された改正著作権法が初適用された。改正著作権法では、これまで印刷物に限られていた出版権を電子書籍でも認めている。また、漫画の海外海賊版サイトの摘発も今回が初めてだという。
読売新聞によると、マンガパンダには4000以上の漫画が英語に翻訳されて公開されており、漫画の海賊版サイトとしては最大規模とみられるという。
ワンピースは、尾田栄一郎氏による漫画で、『週刊少年ジャンプ』には1997年から連載されている。単行本は現在、第79巻まで発売されており、日本の漫画としては最多の累計発行部数を誇る。今年6月には「最も多く発行された単一作者によるコミックシリーズ」としてギネス認定された。ギネス認定の記録数は、3億2086万6千冊(2014年12月時点)となっている。