熊本県小学校バレーボール連盟は、クラブに所属する女子児童に体罰をしたとして、「大津ジュニアバレーボールクラブ」(同県人津町)の男性監督(57)を同連盟から永久追放した。処分は3日付で、大津ジュニアバレーボールクラブの女子チームの解散も命じた。国内主要紙が伝えた。
監督は小学校の元校長で、同県合志市教育委員会の幹部だという。市教育委員会も処分を検討している。
報道によると、監督による体罰は保護者から寄せられた相談によって発覚。同連盟が保護者や児童に行った聞き取り調査によると、監督は児童の顔にボールをぶつけたり、馬乗りになってほおをたたいたりしていたという。共同通信によると、監督は「体罰は4月に1回だけで、ここ数年はしていない」と話しているという。
同連盟は倫理規定で、禁止事項の一つとして「体罰・暴力行為、セクシャルハラスメント、個人的な差別等人権尊重の精神に反する行為などを行なうこと」を挙げている。禁止事項に違反した場合は、日本小学校バレーボール連盟の罰則規程に準ずるとある。
日本小学校バレーボール連盟の倫理委員会規程では、体罰や暴力、暴言などの違反内容に応じて5段階で罰則を定めており、永久追放とチーム解散は、最も厳しい「レベル5」で、違反内容には「刑事・行政責任に係わるような体罰・暴力事件など」とある。