マウラとソヘイラは、本国を脱出してアイルランドに住むイラン人だ。マウラはソヘイラと会って神の言葉を学んだ。聖霊がマウラに真理を明らかにしたとき、聖書の学びを導いていたソヘイラにとって、その感激は計り知れなかった。
ソヘイラは、イランを離れる前は、良い仕事、素晴らしい家、車、そして十分な食料など、必要なものは全て手に入れたと思っていた。しかし今、彼女はこう語る。「神様が私をここに連れて来てくださったのです。私が今まで大切だと思っていたこれらのことは、どれも重要ではないと分かりました。今の私には、そのようなものは何もありません。しかし私はイエス様と出会い、本当に大切なものが何であるのか分かりました。それは神を知ること、そして家族を愛することなのです。主は私にそれを教えてくださったのです」
マウラとソヘイラはマタイの福音書を読み進めながら、「風や湖までが言うことをきくとは、いったいこの方はどういう方なのだろう」(マタイ8:27)という弟子たちの問いから「確かにあなたは神の子です」(同14:33)という告白に至るまで、聖書の内容に自分自身を重ね合わせてきた。「確かにあなたは神の子です」――その一節を読んだとき、ソヘイラは泣き出してこう叫んだ。「これは本当に重要なことだわ。イランの人々はこれを知る必要があるのよ! イエスは本当に神の子ですもの!」
2人の友が聖書を開くために会うとき、ソヘイラは、気付かないうちに真理を語っていることがあった。ある時、彼女はこう言った。「イエス様は光のような、暗がりに輝くろうそくのような存在です。イエス様は私たちの周りの暗闇を全て消し去り、一歩ずつ前に進む道が見えるように助けてくれるのです。イエス様が私たちと共におられるので、あまり先までを見る必要はありません」
マウラがヨハネの福音書8章12節と詩篇119篇105節を見せたとき、ソヘイラの頬に涙がこぼれた。ソヘイラは今、ただひたすら聖霊に満たされることを求めているのだ。
故郷を遠く離れた異国の地であるアイルランドで、イラン人の共同体は力強く生きている。そのような彼女たちが主イエスを見いだしたのだ。そして、そのキリストとは、彼女たちが失ったものを清算して余りある存在なのだ。
使徒パウロはこう言った。「それどころか、私の主であるキリスト・イエスを知っていることのすばらしさのゆえに、いっさいのことを損と思っています。私はキリストのためにすべてのものを捨てて、それらをちりあくたと思っています」(ピリピ3:8)。そう、信じた者にとっては、何にも勝るキリストなのである。
遠く異国の地で根を張る、キリストにあるイラン人共同体のために祈ろう。このような人々がアイルランドに希望の光をともすことができるよう、祈っていただきたい。
■ アイルランドの宗教人口
プロテスタント 0・9%
カトリック 81・7%
聖公会 2・2%
イスラム 0・9%
無宗教 7・3%
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