インドネシアの西スマトラ中心に住む人口700万人のミナンカバウ族がいる。彼らの有名な詩に「自然が教師となる」という一節で終わるものがある。
ミナンカバウ族の農村で育ち、今もそこに暮らしているズールという男性がいる。彼ももちろん、この詩を聞いたことがあるだろう。ズールが従うように教えられた「自然」とは、自然界、社会的な期待、伝統的および宗教的義務、これらが複雑に相互作用したものである。
彼らの間で宗教的伝統は根強いが、教育も非常に重視されている。特にズールの父親は、知識が見つかる所ならどこでも探し求めるようにと彼を教えた。それ故、ズールは民族的な規範を越えて、聖書に手を伸ばすほど大胆になったのだ。
彼は聖書を隅から隅まで読んだ。すると、ズールが聖書を読んでいることを知ったキリスト教徒が彼を訪ねて来るようになった。彼らは、聖書の質問に丁寧に答えてくれ、ズールも彼らを温かく迎えた。なんと今では、ズールは聖書の教えを他の人々にも分かち合っているのである。
残念ながら、ズールのような寛容な姿勢はあまり一般的ではない。ミナンカバウ族は、インドネシアでも最も強くイスラム教を信仰している民族の一つであり、彼らが神の言葉を聞いたり読んだりする機会は極めて限定的なのだ。さらに、聖書は危険だと教えられているため、ほとんどの人が聖書を恐れている。
聖霊がズールや彼のような人々に、読んだことを理解し、それを他の人々に伝える言葉を与えてくださるように祈ろう。聖書を読むことを恐れている人々が解放され、神の御言葉が伝える良い知らせを聞き、彼らが永遠の命を獲得できるように祈っていただきたい。
■ インドネシアの宗教人口
イスラム 80・3%
プロテスタント 10・8%
カトリック 3・1%
儒教 0・9%
仏教 0・4%
ヒンズー教 1・3%
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