京都市内の小学校に通う小学6年生の男児(12)が、大麻を吸引したと話していることが、10日までに分かった。これまでのところ男児の周辺から大麻は見つかっていないが、吸引方法や入手経路などを具体的に話しているという。朝日新聞などが伝えた。
同紙によると、男児がタバコを吸っていると情報が寄せられ、学校側が男児と面談したところ、タバコだけではなく大麻も吸ったことがあると話したという。また男児は、京都府警察による任意の聴き取りに対し、大麻を複数回にわたって吸っていたことを認めているという。
現在、京都府警が大麻取締法違反容疑などで捜査を進めているが、同紙によると、少年法により14歳未満の場合は刑事責任を問われないため、裏付けが取れれば、児童相談所へ通告することを検討しているという。
警察庁の統計によると、昨年の大麻事犯による検挙(1761人)で最も検挙人員が多かった年代層は30代で678人、次いで20代が658人だった。また、20代以下の若年層の検挙人員は全体の41・9%を占め、覚醒剤事犯とは異なり、若年層が高い割合を占めている。昨年は、中学生3人、高校生18人、大学生27人が大麻事犯で検挙されている。
また、大麻事犯では初犯者の構成比率が高く、昨年は検挙人員1761人のうち1383人(78・6%)が初犯者だった。