日本大学は10日、指定暴力団山口組の元幹部から2千万円を借りていたことが明らかになった名誉教授の男性を解雇した。男性は行政相談委員も務めていたが、総務省も9日付で同委員の委託を取り消した。国内主要紙が伝えた。
朝日新聞によると、日大の調査委員会が10日、男性と面会。男性は10年前と8年前に、山口組の元幹部からそれぞれ1千万円ずつ借りたが、いまだ返済していないことを認めたという。
男性の元幹部との交際は、元幹部が起こした金銭トラブルをめぐる民事裁判で、男性が元幹部側の証人として出廷し、元幹部から2000万円を借りたと証言したことで判明した。男性は「大学と学生に迷惑をかけ、深く反省している」(毎日新聞)と話している。
男性は英米法、国際取引法が専門で、日大の大学院法学研究科で週1回の講義を受け持っていた。講義は既に休講中。