ハンガーゼロ(日本国際飢餓対策機構)は3月31日、28日に発生したマグニチュード(M)7・7の地震で大きな被害が出ているミャンマー中部での緊急支援活動のために、募金を開始した。ハンガーゼロの報告によると、現地ではキリスト教会にも大きな被害が出ている。
パートナー団体である韓国国際飢餓対策機構(KFHI)が既に、震源に近いミャンマー第2の都市マンダレー南部に拠点を設営して緊急支援活動を開始しており、資金面で協力する。また、状況に応じてハンガーゼロからのスタッフ派遣も検討するという。
KFHIは、観光地として知られているインレー湖周辺で、緊急食料キット(米、油、パスタ、砂糖、飲料水)と衛生キット(歯磨きセット、石けん、生理用ナプキン)を1000世帯に、一時避難シェルター(テント、ターポリン布)を400世帯に提供する計画。その後、子どもたちが安全に過ごせる広場の構築や住宅再建プログラムも進めていく。
寄付は、郵便振替(記号番号:00170・9・68590、加入者名:日本国際飢餓対策機構、通信欄に「ミャンマー地震緊急募金」と明記)とウェブサイト(クレジットカード、コンビニ決済)で受け付けている。

この地震では、1日までにミャンマーで2719人が死亡、4521人が負傷、441人が行方不明となっている。また、隣国タイでも、首都バンコクで建設中のビルが倒壊するなどして被害が出ており、これまでに20人が死亡、約80人の行方が分かっていない。
地震を受けた募金は、ワールド・ビジョン・ジャパンやオペレーション・ブレッシング・ジャパン、グッドネーバーズ・ジャパンなど、国内の他のキリスト教支援団体もそれぞれ始めており、協力を呼びかけている(関連記事:ミャンマー地震、国内のキリスト教NGOが緊急募金開始)。
