デンマークの教会堂①
グルントヴィ教会 GRUNDTVIG CHURH ルーテル教会 2011年8月12日訪問
1927~1940年完成 設計 P・V・イェンセン=クリント
コペンハーゲン駅から北の方向、ホテルの近く地下鉄ベスタポート(Vesterport)駅からトラムに乗り、エンドロップ(Emdrup)駅で降りる。緑の木々、犬を連れた人、芝生の庭にリンゴの木、静かな住宅街を歩く。広い芝生に囲まれた中に巨大な教会が見えてきた。外観はパイプオルガンのようで、レンガの繊細な模様が美しい。周囲の建物、アパートも同じ設計者イェンセン=クリントのデザインで統一されている。
礼拝堂内部
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地下階 キッチン、食事室、ミーティングルーム、小礼拝堂
事務室の担当女性に話を聞く。事前に訪問のメールを入れておいたので、親切に対応してくださった。日曜礼拝は約100人。あまり礼拝に来ないのが問題のようだ。礼拝堂の残響音は8秒、パイプオルガンには最適だが、バイオリン1、2台の音楽には適さないとのこと。
地下階にキッチン、食事室、ミーティングルーム、小礼拝堂が設けられている。床も壁も天井もベージュのレンガでモザイクのように繊細な模様。
近くのアパートから出てきた女性と話す。
「礼拝は毎週行っているの?」
「ときどきヨ、クリスマス・復活祭・結婚式、そしてお葬式かな」
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西村晴道(にしむら・はるみち)
1948年、靜岡県生まれ。一級建築士。法政大学工学部建築学科卒。住友建設株式会社入社・退職し、アメリカ合衆国ソービック建築設計事務所短期留学を経て、1984年、西村建築設計事務所開設。現在に至る。ルーテル学院大学第10回リード賞(キリスト教芸術分野)受賞。日本福音ルーテル静岡教会会員。著書に『FINE ROAD―世界のモダンな教会堂をたずねて』(イーグレープ)。