1948年7月13日に現在の母体保護法の前身である優生保護法が成立したことを覚え、中絶に反対する市民らによるデモ行進「マーチフォーライフ(March for Life)」が12日、東京・日本橋の坂本町公園を出発点にして行われた。
子ども連れからお年寄りまで、国内外から約80人が参加し、国会議事堂が見えてくる日比谷公園までの約1時間の道のりを、「中絶やめよう」「小さないのちを守ろう」などと書かれたうちわを持って笑顔で行進した。呼び掛け人の池田正昭さんは、「デモというだけでハードルが高いと思っている方もいるし、いのちを守ろうというテーマが重いという方も多いが、このデモ行進はそういう偏見を見事に打ち破ってくれる明るく楽しいもの。日本で一番笑顔があふれるデモ行進になっているので、どなたでもぜひ気軽に参加してほしい」と話す。行進は昨年から始まり、来年以降も7月の第2日曜日に毎年実施していくという。
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「中絶やめよう」「小さないのちを守ろう」などと書かれたうちわを持って笑顔で行進する参加者ら
参加した小さないのちを守る会の辻岡健象代表は、「いのちの大切さをこういう形で社会に訴えるのはとても大切なことだと思う。他に類を見ない行進なので、ぜひ運動の輪が広がってほしい」と話した。
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ゴール地点の日比谷公園で集合写真に納まる参加者ら