(5)信仰によって大きな喜びが
30年間のキリスト者としての研究開発生活では、様々な試練・苦難に出会い、苦しいことも多く経験した。しかし、神の特別恩恵によって守られ、その生活が徐々に喜びを持つものに変えられていった。これは本当に感謝なことであった。信仰によってその生活が喜びを持つものに変えられていった主な要因として、次のことをまとめとして挙げることができる。
・信仰によって神との霊的な交わりが回復し、自力でがんばることから解放され、聖霊の助けを受ける者となった。前回述べたように、試練・苦難の時に聖霊の助けを頂けたことは、本当に大きな恵みであった。
・仕事の本来の目的と祝福に目が開かれた。仕事をする時に、このことが自分の底にいつも横たわっていたが、それは非常に大きな励ましとなった。
・信仰によって永遠の命への希望を持つ者となった。人としての生き方の目標が与えられていたことは、仕事をする上で本当に大きな助けであった。
・患難を通しても、神に喜ばれる品性へと造り変えられる希望が与えられた。試練・苦難が人格の成長につながるとの思いを持てたことは、本当に幸いであった。
・仕事が神の喜ばれるものとなる時に、神の喜びが私たちの心にあふれ、私たちも仕事を喜ぶ者となることができる。何よりも大切なことは、キリストを信じ、愛し、キリストに従い、祈り続けることである。
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(参考並びに引用資料)
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[2]ジョン・A・バーンバウム、サイモン・M・スティアー(1988年)『キリスト者と職業』村瀬俊夫訳、いのちのことば社
[3]山中良知(1969年)『聖書における労働の意義』日本基督改革派教会西部中会文書委員会刊
[4]カール・F・ヴィスロフ(1980年)『キリスト教倫理』鍋谷堯爾訳、いのちのことば社
[5]唄野隆(1995年)『主にあって働くということ』いのちのことば社
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[11]ルーク・カラサワ(2001年)『真理はあなたを自由にする』リバイバル新聞社
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[14]ケネス・C・キングホーン(1996年)『御霊の賜物』飯塚俊雄訳、福音文書刊行会
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[17]唄野隆(1986年)『主に仕える経済ライフ』いのちのことば社
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[21]厚生労働省編(2005年)『労働経済白書(平成一七年版)』国立印刷局発行
[22]ダニエル・フー「Goal-Setting」、国際ハガイセミナー資料(2005年、シンガポール)
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[24]ジョン・エドムンド・ハガイ(2004年)『聖書に学ぶリーダーシップ』小山大三訳、ハガイ・インスティテュート・ジャパン
[25]国際ハガイセミナー資料(シンガポール、2005年7月)
[26]ポール・J・マイヤー(2003年)『成功への25の鍵』小山大三訳、日本地域社会研究所
[27]国内ハガイセミナー資料(名古屋、2004年11月)
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[29]安黒務(2005年)「組織神学講義録、人間論及び聖霊論」関西聖書学院
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[31]マナブックス編(2004年)『バイブルに見るビジネスの黄金律』いのちのことば社
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(その他の参考資料)
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・大谷順彦(1993年)『この世の富に忠実に』すぐ書房
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・マックス・ヴェーバー(1989年)『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』大塚久雄訳、岩波書店
・小形真訓(2005年)『迷ったときの聖書活用術』文春新書
・ウォッチマン・ニー(1960年)『キリスト者の標準』斉藤一訳、いのちのことば社
・ロナルド・ドーア(2005年)『働くということ』石塚雅彦訳、中公新書
・共立基督教研究所編(1993年)『聖書と精神医学』共立基督教研究所発行
・生松敬三(1990年)『世界の古典名著・総解説』自由国民社
・バンソンギ「キリスト教世界観」石塚雅彦訳、CBMC講演会資料(2005年)
・William Nix, 『Transforming Your Workplace For Christ』, Broadman & Holman Publishers, 1997
・ミラード・J・エリクソン(2005年)『キリスト教神学』第三巻、伊藤淑美訳
・ヘンリー・シーセン(1961年)『組織神学』島田福安訳、聖書図書刊行会
・ジョージ・S・ヘンドリー(1996年)『聖霊論』一麦出版社
・ウィリアム・ポラード(2003年)『企業の全ては人に始まる』大西央士訳、ダイヤモンド社
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門谷晥一(かどたに・かんいち)
1943年生まれ。東京大学工学部大学院修士課程卒業。米国ミネソタ州立大学工学部大学院にてPh.D.(工学博士)取得。小松製作所研究本部首席技監(役員待遇理事)などを歴任。2006年、関西聖書学院本科卒業。神奈川県厚木市にて妻と共に自宅にて教会の開拓開始。アガペコミュニティーチャーチ牧師。著書に『ビジネスマンから牧師への祝福された道―今、見えてきた大切なこと―』(イーグレープ)