【CJC=東京】米国聖書協会が「聖書状況報告2015年」を7日、発表した。調査会社「バーナグループ」と提携して、世界の聖書訳出状況を調べたもの。
調査の結果、全世界ではまだ聖書が不足している現状を、米国人が意識していないことが明らかになった。世界で現在使用されている言語に聖書がすでに訳出されていると、3分の2近くが思っていることも判明した。
人々が聖書を手に取れるのだと思い込んでいる米国人が98%いた。それなのに、聖書訳出がまだまだ不十分なのが実態だ。今日、世界中で使われている言語は7000近いが、「聖書全巻」や少なくともいずれかの部分訳が完成している言語は半分以下なのだ。実質的に使われている言語の26%に訳出された聖書があるだけで、31%には訳出されていない。
それに比べると、米国人は「神の言」の豊富さに恵まれている。一般家庭には平均4冊の聖書がある。少なくとも1冊ある家庭は9割に及んでいる。