[ 問題14 ]
ある年、長い間地域の伝道を担っていた教会で、礼拝堂が老朽化したために建て替えが執事会で審議されました。やはり何処の教会でも同じように、資金不足が問題になり、教会員から「会堂献金」を募ることになりました。
ある教会員の老婦人は資産もなく、身寄りの人もおらず「会堂献金」の応募にいくらを出すかで困ってしまいました。彼女はキリスト教書店の常連でした。でも彼女は、本を読むことはあまりしません。教会に新来者が来ると、よく話にのってあげていました。そしてキリスト教書店が暇そうな時に、馴染みの店員に相談をします。「あのね~、こんな人がいるのだけれど、何か良い本はないかしら」
そして、その本を新来者にさし上げるのです。そのようにして信仰に導いた人たちが十何人もいました。さて彼女は「会堂献金」に対してどうしたでしょうか? これは実際にあったお話です。老婦人のとった行動をえらんでください。
A :自分の老い先が短かったので、会堂献金は辞退して祈った。
B :自分の実情にあった会堂献金を約束した。
C :自分の実情にあった金額とは比較できない程に、多額の会堂献金を約束した。
D :いままで信仰に導いた人に支援をお願いして、会堂献金を約束した。
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正解:C
<解説>
この老婦人は永眠の時を迎え、葬儀はもちろんこの教会で行われ、いままで信仰に導いた人を含めて大勢の教会員が葬儀に参列して祈りを捧げました。お花料(仏教の香典にあたる)の全てを、会堂献金にささげるとの遺書があり、彼女は何もこの世に残すことなく天国に凱旋しました。
「わたしは裸で母の胎を出た。裸でそこに帰ろう。主は与え、主は奪う。主の御名はほめたたえられよ」(ヨブ記1:21)