ビリー・グラハム伝道協会(BGEA、本部:米ノースカロライナ州)は、2014年の活動を振り返り、伝道活動を通して世界中で950万人近くの人々に福音を伝えたことを明らかにした。そのうち160万人以上がキリストを受け入れる決心をしたという。
これらの伝道活動には、北米や欧州、オーストラリア、アジアにおいて大規模な伝道集会を開くため、地元の教会とBGEAが協力して行った活動も含まれる。BGEAの会長兼総裁のフランクリン・グラハム氏と息子のウィル・グラハム氏は、米国、カナダ、日本、スリランカ、パプアニューギニアなどの地域で開催された集会でも福音を伝えた。
フランクリン・グラハム氏は最近の報告書で、BGEAの働きを可能にしてくれた神をほめたたえ、「神が行ってくださった全てのこと、またしてくださっていることゆえに、私たちの心は感謝で溢れます。神が機会を与えてくださる中、これからも私たちは熱心に邁進し続けます」と述べている。
その他、2014年の働きには、ミズーリー州ファーガソンで起こった人種間の衝突に、BGEAの牧師たちが介入したことも含まれている。
昨年8月に18歳の黒人青年マイケル・ブラウンさんが射殺された事件が発生した後、不安と混乱が続く中、ビリー・グラハム緊急対応チームから、危機管理の訓練を受けた牧師たちが従事し仕えた。牧師たちは、マイケル・ブラウンさんの父を含むセントルイス地元住民に会い、暴力が終結するように祈り、家が焼かれてしまったファーガソンのカップルの結婚式を執り行ったのも、その働きの一つだ。
また、BGEAの牧師たちは米国内外における自然災害にも対応した。
さらに、昨年行ったマイ・ホープ・プログラム「Heaven」での好反応も、BGEAにとって大きな喜びとなった。20万を超える同プログラムのDVDなどが北米とカナダで配布され、ユーチューブに投稿された関連ビデオメッセージは15万回以上も視聴された。このプログラムの成果は上がり続けている、とBGEAはプレスリリースでも述べた。
また、オリンピック選手で、第二次世界大戦時に捕虜となったルイス・ザンペリーニの人生を描いた映画『アンブロークン』の完全版ドキュメンタリー「Captured By Grace(恵みに捉えられて)」もクリスマスに発表した。
さらに、BGEAはインターネットでの福音伝道の働き「サーチ・フォー・ジーザス(Search for Jesus)」でも大きな前進を遂げた。この働きでは、ウェブサイトで、閲覧者が福音の伝え方を見たり、訓練されたカウンセラーと対話をすることができる。2011年にサイトを立ち上げてから、500万人をキリストに導いたとされる。
2015年には、BGEAは大きな伝道集会を、ウクライナ、スペイン、ブラジル、日本、インド、フィリピン、タンザニアと北米で行う予定。サーチ・フォー・ジーザスは引き続き拡大し、「マイ・ホープ」のメッセージをさらに多くの国々に伝えることを計画している。