【CJC=東京】教皇フランシスコは15日、大田(テジョン)の大神学校で若者たちと昼食を共にした。昼食会に参加したのは、アジア各国18人の青少年たち。教皇と食卓を囲み、若者たちの目から見たそれぞれの国の教会の印象などを語ったという。
バチカン放送(日本語電子版)によると、昼食後、教皇は忠清南道唐津郡のソルメ聖地に向かった。
ソルメは、韓国の最初の司祭で殉教者、聖アンドレア・キム・デゴン(金大建1821~46)の出生地として、巡礼地になっている。
教皇は聖アンドレア金司祭の生家で、花を捧げ、祈った。
次いで行われた教皇と若者たちの集いでは、「第6回アジア・ユース・デー」参加者数千人が教皇の言葉に真剣に耳を傾けた。アジアの青年信者を代表して、カンボジア、香港、韓国の若い男女が教皇に信仰生活を語り、いくつかの質問を投げかけた。
カンボジアの女性が、ポル・ポト政権下の殉教者の存在に触れると、教皇はこれらの殉教者について調査するよう関係者に伝えると約束した。
韓国の女性は、南北に分断した朝鮮半島の苦しみについて述べた。
教皇は、朝鮮半島は一つ、一つだが分裂した家族のように分かれている、と話し、何よりもまず北の兄弟たちのために祈り、主に統一を助けてくださいと祈ることだと励ました。