韓国の60教団以上が加盟する韓国基督教総連合会(韓基総=CCK)のホン・ジェチョル代表会長が12日、辞任することを発表し、次期代表会長の選挙日程を明らかにした。ホン氏の任期は2016年1月までだった。
ホン氏はこれまで、「(CCKから脱退した教団が作った)韓国教会連合(韓教連=CCIK)との統合が実現すれば、代表会長を辞任する」と何度も語っており、最近では「年内の統合が実現できない場合は、今年末までの任期を全うした後、辞任したい」としていた。しかし、今回これよりも早く、2014年を約4カ月半残した時点で辞任することになった。ホン氏が当選後に任命したチェ・ミョンオ総務も共に辞任する。
ホン氏は、辞任時期を早めた背景として、14日から18日まで予定されている教皇訪韓を挙げた。「過去に教皇が訪韓したときと、(韓国初の枢機卿である)キム・スファン枢機卿(1922〜2009)が亡くなったとき、(プロテスタントの)クリスチャンがそれぞれ50万人ずつ減ったという話がある」とし、「しかし、今回の教皇訪韓を控える中であっても、韓国の(プロテスタント)教会が教権や既得権、違法、不正などの問題だらけである姿を見て、私一人だけでも決断して変化することができるよう願い、(辞任を)決心した」と明らかにした。
韓教連との統合が難航していることも、ホン氏の今回の決定に影響を及ぼしたとみられる。ホン氏は「韓教連との統合の件を、韓国教会の元老らに委任し、元老らはチョー・ヨンギ牧師(ヨイド純福音教会元老牧師)に委任したが、チョー牧師が何度か交渉を試みたが、韓教連側からの(統合への)意思が見られないと言われた」とし、「そのため、元々辞任することに決めていたので、教皇が訪韓する前に(辞任)しようとした」と語った(関連記事:韓国教会の指導者らが会合、CCK・韓教連統合のための提案を発表 チョー・ヨンギ牧師が仲介役に)。
ホン氏は、「私は、支えてくださった皆さんの力と願いをもとに、CCKを改革し、韓国の教会を一つにするために最善を尽くしてきたと思っている」と言い、「後任者が決定されれば、私を支えてくださったかのように、その人を支持していただき、韓国の教会が一つになる道を行ってほしい」などと語った。
記者会見に先立って開かれたCCK役員会では、ホン氏の謝意を受け入れ、選挙管理委員会を設置。選挙を早急に実施すること決めた。今後は、12日から16日午後12時まで候補者の登録を受け付け、18日に候補者の資格審査を実施。その後、候補者の公聴会(20日)、総会招集通知(21日)、選挙人名簿作成(25日)、選挙公報資料の作成・発送(26日)を行なう。そして、9月2日午前11日に臨時総会と代表会長選挙を行い、9月16日に次期代表会長の就任式が行なわれる予定だ。次期代表会長は、ホン氏の残りの任期である2016年1月までが任期となる。
一方、ホン氏は、「候補者がいない場合は、共同会長を一人指名して職務代行に立て、(自身は)身を引く」と語った。