【CJC=東京】世界教会協議会(WCC)のオラフ・フィクセ・トゥヴェイト総幹事は3月7日、バチカン(ローマ教皇庁)を訪問、教皇フランシスコと会見した。カトリック教会側の「キリスト教一致評議会」の招きによるもの。
トゥヴェイト総幹事は、キリスト者一致の重要性を強調、また教皇のシリア和平のために祈る呼び掛けと、経済正義へ向けて働くキリスト者を励ます中で、貧者を念頭に置くよう教会に呼び掛けていることに賛意を示した。
総幹事は「今日、神はわたしたちの一致のため、また世界がキリストにおけるわたしたちの交わりを見ることの出来るように、特にわたしたちが共にこの世界に仕える方法について、新たな道を開いておられることを信じる」と語った。総幹事はさらに、福音を分かち合うことの喜びに触れた教皇の使徒的勧告「エヴァンジェリ・ガウディウム」(仮訳:福音の喜び)に言及した。
「WCCは、深いキリスト者の連帯の中で、正義と平和のために、また全人類の利益のために働くことへの呼び掛けが、キリスト者の家庭の多くで必要な福音とされていることを歓迎する」と総幹事は強調した。
総幹事は、教皇のエルサレム訪問とエキュメニカル総主教バルソロメオス1世との会見予定にも言及、「平和へ向けた維持可能な結論が緊急に求められている時に、巡礼として行かれることを心から歓迎する」と語った。
教皇との個人的な対話は「とても前向き」だったと総幹事は述べた。