【CJC=東京】世界教会協議会(WCC)が主題「生命の神、わたしたちを正義と平和に導いてください」のもと、韓国・釜山で開催した第10回大会が、11月8日閉幕した。今大会は正義と平和への関わりを革新するよう各教会に奨励する意図のもとに行われた。教会の交わりの中での様々な議論や対話を通じ、WCCの今後の働きを決定づける決議や提案が採択された。
オラフ・フィクセ=トゥヴェイト総幹事は、「今大会は、エキュメニカル運動にとって重要な契機になった」と7日、記者会見で語った。韓国で開催された第10回大会は、未解決の紛争という現実に教会を近づけたことで重要さを示した、と同総幹事は指摘した。大会を通じて、平和と再統一へ向けてのWCCの努力を強化することで、諸教会は南北を越えて朝鮮半島の人々との連帯を表明できたと言う。
総幹事は、WCCの働きの戦略的方向として、重要な構成要素が「正義の平和」であると結論づけた。
大会では新会長8人、中央委員150人を選出した。中央委員会は11月8日の初会合で議長にケニア聖公会のアグネス・アブオム氏を全員一致で選出した。
大会では公的諸課題も討議され、提示された声明案の中に「非核世界実現に向けて」もあったが、採択には至らず、中央委員会で審議を継続することになった。