救世軍ブース記念病院(東京都杉並区)がこのほど、杉並区の平成25年度子育て優良事業者表彰で、最優良賞を受賞した。未就学時を持つ職員に対して育児時間を法定を超える3歳未満まで認めているほか、保育園保育料の半額を補助する独自の制度、また地域の子どもたちに発表、活動の場を提供していることなどが評価された。
杉並区は、同病院の受賞理由について「夜勤や土日勤務を有する勤務体系の中で、未就学児を持つ職員は17時30分までの勤務を基本とし、育児時間は法定を超える3歳未満まで取得可能としている。また、保育園保育料の50%を補助する独自の制度により、経済的な子育て支援も行っている。近隣の小・中学校や町会等との連携にも積極的で、児童・生徒の作品展示・音楽演奏・職場体験・ボランティアの受け入れなど、様々な形で地域の子どもたちの発表や活動の場の提供に努めている」と説明している。
ブース記念病院は、プロテスタント教会の救世軍が運営している病院の1つで、救世軍はこの他に、清瀬病院(東京都清瀬市)も運営している。両病院共にホスピスを併設している。ブースの名は、1865年に英国で救世軍を設立したメソジスト教会のウィリアム・ブース牧師に因む。