ナイジェリア東部のアダマワ州にある村で、武装集団が26日、キリスト教会を襲い、22人が殺害される事件が発生した。この他にも隣接するボルノ州では27日、武装集団による襲撃で少なくとも40人が殺害された。ロイター通信が伝えた。
報道によると、今回の襲撃にはイスラム過激派のボコ・ハラムが関与した可能性があるという。襲撃は爆発物を使用したもので、武装集団は爆発物で民家を焼き払うなどした。
ナイジェリアでは、北部にイスラム教徒が、南部にキリスト教徒がそれぞれ多く、長年にわたって対立が続いている。イスラム系過激派のボコ・ハラムはこれまでもキリスト教徒に対するテロ事件を起こしている。
中北部のカドゥナ州では昨年10月、爆弾を積んだジープが警備の阻止を無視して、現地のカトリック教会に突っ込み、20人以上が死亡、100人以上が負傷する事件があった。当時はミサの最中だった。
また、同9月には同じく中北部のバウチ州のカトリック教会で自爆テロがあり3人が死亡、警戒に当たっていた警官2人を含む46人が負傷した。
ナイジェリアでは昨年5月に今回事件が発生したアダマワ州とボルノ州を含む北東部3州で非常事態宣言が出され、治安部隊がボコ・ハラムの掃討作戦を行っていた。