開催まであと5カ月と迫った「関西フランクリン・グラハム・フェスティバル」。関西近県の各地で祈祷大会が開催され、各地区の委員会が具体的な活動を始めるなど、準備が本格化している。最新の大会ニュースレターで大会会長の斎藤亘氏(日本イエス・キリスト教団明石人丸教会牧師)は、「神の働きは、一致するところから始まっている事実をみ言葉が証しています」と教会一致の重要性を改めて強調した。
大会は、約2000ある関西近県(2府10県)の諸教会が教団教派を超えて一つとなって福音を伝えるというビジョンのもと、10月22日から24日の3日間、1万6000人収容の大阪城ホールで行われる。
講師のフランクリン・グラハム氏は、ビリー・グラハム伝道協会(BGEA)の伝道者として世界中で伝道大会を開催し、これまでに400万人以上にイエス・キリストの福音を伝えてきた。また、国際救援団体「サマリタンズ・パース」の総裁・最高責任者として、世界各国で救援活動を行っている。日本では06年11月に「沖縄フランクリン・グラハム国際大会2006」を沖縄県の北谷陸上競技場で3日間にわたって開催。最終日は1万人が来場し、決心者は3日間で2000人に上った。
今大会では、斎藤氏を含め、村上好伸氏(単立カリスチャペル牧師)、岡田信常氏(日本ホーリネス教団大阪教会牧師)の3氏が会長に就任。大会責任者には、特別アドバイザーの堀内顕氏(グレース宣教会代表牧師)、実行委員長の高田義三氏(チャーチオブクライストニュージーランド日本大阪教会牧師)をはじめ、関西を代表する教会指導者が名を連ねている。
4月には大会準備の一環として、教職や信徒リーダーらを対象にしたパスターズ・カンファレンスが大阪で開かれた。「今の日本の教会の壁をきり拓く宣教的教会形成」を全体テーマに、ビリー・グラハム伝道協会副総裁のトム・フリップス氏をはじめ、94年のビリー・グラハム東京国際大会で会長を務めた泉田昭氏などが講演。全体講演では、教会のあり方や牧会論など幅広いテーマが扱われ、分科会では、次世代への信仰の継承や、障害者へのアプローチ、ユース伝道など、テーマ別に分かれての専門的な学びが行われた。
大会ニュースレターで斉藤氏は、「願いと祈りは『霊に燃え、主に仕える』姿勢に立って関西一円に対する宣教」と述べ、大会までの残された期間に関西近県の諸教会が熱心に伝道に励むよう呼び掛けた。