ビリー・グラハム伝道協会、テレビ・ラジオ伝道キャンペーン開催 タイ
人口の9割が仏教徒といわれているタイで、世界的に著名な伝道者、ビリー・グラハム氏とビリー氏の息子、フランクリン・グラハム氏が17日、テレビとラジオを使った伝道キャンペーン『マイ・ホープ』を開始した。
国内1,700のキリスト教会、3万6千人のクリスチャンが3日間にわたって親類や友人を自宅に招待し、タイ語に翻訳されたビリー氏とフランクリン氏のメッセージ、クリスチャンによる救いの体験の証し、クリスチャンによるワーシップで構成された番組を一緒に見るというもの。
最初の2日間は主催者側が事前に各家庭に配布したDVD3万枚を鑑賞し、最終日の19日、グラハム親子によるメッセージのライブ放送を国内のテレビ、ラジオ網で放送するというもの。
ビル・コナード同協会国際伝道部長は、「人口の0.5%しかプロテスタント教会に行かないような国では、福音に対する深刻な渇望がある。教会はリバイバルを待ち望んでいる。当協会は彼らを通して神が働きかけてくださるときを心待ちにしている」と語っている。
『マイ・ホープ』に参加するクリスチャンのことを「マタイ」と呼ぶという。これは、新約聖書『マタイによる福音書』9章でイエス・キリストの弟子、マタイが自宅に友人を招待してイエスを紹介したことに由来する。「マタイ」は番組が終わると、招待した友人に自分の個人的な救いの体験の証しをし、イエス・キリストを自分の救い主であると受け入れるよう勧めをする。主催者側は事前に「マタイ」のために個人伝道の特別訓練を提供してある。
コナード氏は、「テレビはきっかけに過ぎない。イエス・キリストに対する自分の個人的な信仰を語り、知人にも勧めることは決して難しいことではない」と語り、クリスマス前に隣人に語りかける信仰者を神は特別に用いてくださるはず、としている。
同協会によると、『マイ・ホープ』は2002年に初めて行われ、これまでに46カ国940万人の信仰決心のきっかけとなった。来年は3月にドミニカ、4月にプエルトリコで開催される予定。