学校法人聖隷学園(静岡県浜松市)は2日、授業の多くを英語で行う「聖隷クリストファーグローバルスクール中等部・高等部」の設置計画が静岡県から承認されたと発表した。承認は8月30日付。設置計画の承認を経て、現在は認可申請中で、2026年3月までに新校舎を完成させ、同年4月1日に開校する計画だ。
中等部(中学校)・高等部(高校)ともに入学定員は60人、収容定員は180人。新校舎は、聖隷クリストファー小学校、聖隷クリストファー中・高等学校に隣接する形で建設する。
発表によると、英語で授業を行う教科は、社会、数学、理科、保健・体育、音楽、美術など。聖隷クリストファー中・高等学校のグローバルスクールコースに在籍する生徒は、26年4月から聖隷クリストファーグローバルスクール中等部・高等部に異動となる予定。
聖隷学園は20年、英語環境で授業を行う「英語イマージョン教育」や「探究型学習」などを特徴とする聖隷クリストファー小学校を開校。新たに聖隷クリストファーグローバルスクール中等部・高等部を設置することで、これらの特徴を持つグローバル教育を、小学校から高校まで12年間一貫して行うことを目指す。
聖隷学園は、医療・福祉・教育を行う日本最大規模の総合社会福祉事業集団「聖隷グループ」で、教育事業を担う法人。聖隷グループは、福祉事業家の長谷川保(たもつ)をはじめとするキリスト教徒の青年数人が1930年、現在の浜松市に結核患者の病舎を建てたことに始まる。聖隷学園は現在、こども園から大学まで運営しており、各学校はいずれもキリスト教の隣人愛を理念として掲げている。聖隷クリストファーグローバルスクール中等部・高等部も、「キリスト教の隣人愛の精神に基づくグローバル教育」を特徴の一つとして掲げている。