国際基督教大学(ICU、東京都三鷹市)と東京⼥⼦⼤学(同杉並区)は26日、互いの教育・研究資源を活用し、有為な人材の育成・教育の充実に寄与することを目的とした包括協定を締結した。今後は、1)学生・教職員の相互交流、2)教育・研究に関する学術交流・情報交換、3)グローバル化の推進――において包括的な連携を深めていくという。
両大は共に、キリスト教精神に基づくリベラルアーツ教育を特徴としている。また、2022年に就任した東京女子大学の森本あんり学長は、ICUの卒業生であるほか、ICUでは准教授や教授として25年にわたって教鞭を執り、大学牧師や副学長を歴任。現在は名誉教授の立場にある。
ICUは1953年の建学時から、国際的社会人としての教養をもって神と人とに奉仕する有為の人材を育成するため、日英バイリンガルのリベラルアーツ教育を70年余り実践している。2008年にはメジャー(専攻)制を導入。文理を超えた広い視野と専門性を高める学びを促進している。
東京女子大学は1918年、北米のプロテスタント諸教派の援助を受けて創立。新渡戸稲造が初代学長となり、当時まだ高等教育を受けることが一般的ではなかった日本の女性たちに門戸を開いた。今年度は現代教養学部の全学共通カリキュラムの改編、来年度は6学科構成の学科再編を予定しており、創立時から100年以上実践するリベラルアーツ教育の現代的展開に向けた改革に取り組んでいる。