東京女子大学(東京都杉並区)は1日、新学長に国際基督教大学(ICU)教授の森本あんり氏を選任したことをホームページで発表した。現職の茂里一紘学長の任期満了に伴うもので、11月18日の理事会で決定した。任期は2022年4月1日から26年3月31日までの4年間。初代学長の新渡戸稲造から数えて17代目となる。
森本氏は1979年、ICU教養学部卒業。82年に東京神学大学大学院修士課程を修了(神学修士)し、91年には米プリンストン神学大学院博士課程を修了(Ph.D.)した。82年に日本基督教団松山城東教会の担任教師となり、91年にはICUの大学牧師に就任。2001年から現職。プリンストン神学大学院、バークレー連合神学大学院で客員教授を務め、12年から20年までICUの学務副学長を務めた。
ICUでは、キリスト教と文化研究所長、アメリカ研究メジャーコーディネーター、ロータリー平和センター長、湯浅八郎記念館長などを歴任。この他、15年から20年まで日本私立大学連盟の教学担当理事者会議幹事会委員長を務めた。
大学側は発表で、森本氏について「長年にわたる教育・研究分野での経歴に加え、豊かな行政経験を有しています」とコメント。「国際的な視点からさらなるリベラル・アーツ教育の充実を目指し、本学の教育改革を進めていく予定です」としている。