全国の生活困窮者に食料品を無償配布する支援プロジェクトに取り組む東京都国分寺市の教会「ジーザス・コミュニティ」が、能登半島地震で被災した困窮世帯に支援物資を届けた。
同教会の支援チームが1月15~16日と2月1~2日の2回に分けて被災地を訪問。1回目には、同教会がこれまでに石川県内で支援した7世帯のうち、被災した4世帯を訪れ、支援物資を手渡した。富山県の氷見キリスト教会や、石川県七尾市にある能登地震キリスト災害支援会(能登ヘルプ)の倉庫にも支援物資を届けたほか、輪島市の被災地に向かうクリスチャンの支援グループと七尾市で合流し、現地で必要とされていた石油ストーブや灯油、毛布、生理用品、おむつなどの生活用品を預けることもできた。
2回目には、在宅避難のために公的支援を受けられない珠洲(すず)市の農家や、漁業関係のインドネシア人実習生などを訪問。また、珠洲市の自主避難所や、能登町にある障害者施設の避難所などを訪れ、支援物資を届けた。
同教会はコロナ禍を機に3年前から、国分寺市周辺のシングルマザーを対象に無償食料支援を開始し、2年前に対象地域を全国に拡大。現在では週に30件から40件の依頼が入り、毎週15件を選定して各世帯に約1万3〜5千円相当の食料品と日用品を届けている。
「父なる神はやもめや孤児、在留異国人に心を向けておられます」と同教会の桜井知主夫(ちずお)牧者(牧師)。食料支援は、依頼者の同意が得られれば、協力を申し出た地域の教会に依頼者を紹介している。「全国の生活困窮者からSOSの声が届いており、この働きに協力してくださる教会を求めています。災害時にもこの取り組みを生かしていただければ幸いです。困窮世帯を助けたいと神に示された方は、ぜひ私たちに連絡してほしいです」
食料支援への協力の申し込みは、専用ページで受け付けている。