青年クリスチャンたちが日本の歴史に残る大リバイバルを求めて祈るユース祈祷会「アウェイク」が12日、神戸キリスト栄光教会(兵庫県)で初開催され、約240人が参加した。3回の集会が行われ、最初の集会では参院議員でグッド・サマリタン・チャーチ(同県)牧師の金子道仁氏が教派を超えて集まった青年たちを前に、「私たちが出て行って遣わされていくところに、神の御国は現れる。その御国の現れを人々は待っている」と訴えた。
昨年4月に大阪で開かれた超教派の祈祷会「日本国家祈祷会」の発起人会が顧問となり、若いクリスチャンたちが日本のリバイバルのために立ち上がる決心の場となることを願って企画された。実行委員長でジールミニストリー代表のベネディクト・カレブ氏(奈良ライフソングチャーチ牧師)は、「私は3代目の宣教師で、私の祖父も父も祈り続けてきたことは日本のリバイバル。今日、日本の宣教は難しいという思いを全て振り払って、『主が働かれるなら何が起こってもおかしくない。主にとって難し過ぎる場所なんてない』と、信仰を新たにして一緒に祈りたい」と力を込めた。
「日本の変革のために」と題してメッセージを伝えた金子氏は、旧約聖書の士師記で神がギデオンを召される箇所を引用。当時、近隣諸国から攻撃を受けていたイスラエルを救う勇士として、神がギデオンを探し出されたことに触れ、「主は目を皿のようにして私たち神の民一人一人を見てくださっている。主はこの日本の変革のために、日本を癒やし、回復するために立ち上がる人を探しておられる」と話した。
金子氏は、ギデオンに現れた神の使いが「主があなたと共におられる」と語ったことを強調。「国を変える器」の条件は、「その人がいつも主と共にいること」と説いた。モーセとヨシュアも、自身の無力さを知っていたとし、神が共にいることを最も大切なこととしてイスラエルの民を導いたと伝えた。
また、イエスが洗礼を受けたときに天から語られた言葉「これはわたしの愛する子。わたしはこれを喜ぶ」を引用。「私たちにも同じように聖霊が証ししてくださっている。たとえあなたがそのことを感じられないときがあっても、孤独を覚えるときがあっても、『わたしはあなたを愛している』と聖霊は絶えず繰り返しあなたに語ってくださっている」と話した。
そして、「私たちには、神の家族として、本当に愛された者として、神の臨在が共にある」と強調。「足りなさを覚えるときこそ、『聖霊様どうか、私が愛された子どもであることを教えてください。確信を与えさせてください』と祈り、主がいつも私たちと共におられることを確信して、主に用いられる器とならせていただきましょう」と訴えた。
その上で、神がヨシュアにヨルダン川を渡るよう告げられた箇所も引用。「ヨルダン川を渡るタイミングは、私たちが決めるのではなく、主が決められる。私たちが行こうとするときに『主よ、ついて来てください』ではない。主が行こうと言われたら『はい、一緒に行きます』というのが私たちの信仰の姿勢」と説いた。
そして、「私たちがイエス様の臨在を内に持っていれば、私たちが行くところが神の御国になる。御国は私たちのただ中にある」と強調。「私たちはこの神様の臨在を運ぶ者です。皆さんの中に主の愛が豊かにあふれて周りの地を潤していく。そのような備えをしていくときに、主は必ず私たちに目を留めて、私たちの町を、そしてこの国を変える器として私たちを用いてくださる」と力を込めた。
青年たちは御言葉に応答して心を一つにして日本のリバイバルのために祈り、信仰を合わせて主に賛美をささげた。集会後、カレブ氏は、「米国の歴史に残るグレート・アウェイクニング(大覚醒)のような国家的なリバイバルが日本に起こることを求めてこの集会に臨んでいます。日本の救いのために祈りたいという勇士がこれだけいることに励まされ、本当に新しいことがこの国に起こるという期待が与えられました」と話した。
続く2回の集会では、エレベートチャーチ(大阪府)牧師の佐々木拓也氏、高校生聖書伝道協会(hi-b.a.=ハイビーエー)代表スタッフの川口竜太郎氏がそれぞれメッセージを伝えた。実行委員会によると、「アウェイク」は今後も定期的に開催することを計画している。