「ジーザス・ジューン・フェスティバル2023」(日本民族総福音化運動協議会・同実行委員会主催)が12日、埼玉県の川口総合文化センター・リリアで開かれ、東京福音センターの万代栄嗣牧師が講演した。集会の模様はライブ配信され、オンラインでの参加もあった。
同協議会は、多くの若者たちが明日の希望を見いだすことのできない精神の危機に置かれている状況を憂い、キリスト教信仰によって日本の国と民族を再建しようと、2003年に超教派の有志によって結成された。日本のリバイバルを求めてきた個人や団体と協力し、全国規模で超教派的な広がりを見せている。ジーザス・ジューン・フェスティバルは、同協議会が毎年6月に開催しており、今年で20周年を迎えた。
「日本のリバイバルとその可能性」をテーマに講演した万代牧師は、「日本のリバイバルは必ず起こります。この一択です」と力を込めた。2月に米アズベリー大学で起こったリバイバルに触れ、「リバイバルのために本気で祈らなければならない時が来ている」と語った。
「潮目は変わった」。3年間のコロナ禍を経て、V字回復へと飛躍しようとしている教会のリバイバルの兆しをそう表現し、コロナ禍で教勢が低下している状況にあっても、「本気でリバイバルを求める者たちのところに、主は恵みを与えてくださる」と強調。「不信仰なままで聖霊の波にのまれて翻弄されるクリスチャンではなく、私たちは日本のリバイバルの先頭に立って、聖霊の上げ潮に乗りたい」と訴えた。
「リバイバルが起これば、日本の教科書が書き換えられる」とし、「10パーセントのクリスチャンがいれば、この国は変わる。日本の社会が変わり、歴史は変わる」と強調した。「無宗教、あるいは文化的に神道や仏教だった日本の社会の中に、熱烈なクリスチャンの群れが誕生し、闇に染まっていく社会の中で、清いもの、喜ばしいもの、明るいものをどんどん伝えていく、世の光となるようなリバイバルを求めたい」と語った。
ルカの福音書11章9節にあるイエスの言葉「求めなさい。そうすれば与えられます。捜しなさい。そうすれば見つかります。たたきなさい。そうすれば開かれます」を引用し、「主は私たちの信仰を鼓舞しておられる」と説いた。「私たちは、自分が足りない者であることは最初から自覚している。でも主よ、この私たちを選ばれたのには、何か意味がおありでしょう。この日本において、先にクリスチャンとされた私たちに福音を宣(の)べ伝えさせ、聖霊の恵みで人生が変えられること、しるしや不思議、力ある業、奇跡までが起こることを体験させ、真の神が常に私たちと共にいることを体験させてくださいと願おうではありませんか」と呼びかけた。
その上で、リバイバルを求める信仰には4つのことが必要だとし、第1に「熱意」を挙げた。「どんなことがあっても熱意を失わず、信仰を持ち続けたい。熱意を持って求め、捜し、たたく者であり続けたい」と語った。
第2は、「目標・ビジョンがあること」。「求めているもの、捜しているもの、たたき続けて開かれなくてはいけない扉がある。目標をはっきりと与えられましょう」と語り、「主の御前にビジョンを掲げ、具体的な目標を持って祈り続ける者でありたい」と話した。
第3は、「常識の枠や自分の限界を乗り越える粘り強さやこだわりを持ち続けること」。ルカの福音書11章9節の直前には、真夜中にパンを求めて訪ねに来る友人の例えが記録されている。イエスは「友だちだからということで起きて何かを与えることはしないにしても、あくまで頼み続けるなら、そのためには起き上がって、必要な物を与えるでしょう」と語る。
万代牧師は、「ちょっとした流行でリバイバルと言っているのではなく、命懸けでリバイバルを求める、こだわり続けるのがリバイバルへの信仰」とし、「リバイバルを語るときに、それぐらいの覚悟や決意、迫力をもって取り組む者でありたい」と語った。
第4は、「恵み豊かな神であることを絶対に忘れないこと」。同13節にあるイエスの言葉「悪い者ではあっても、自分の子どもには良い物を与えることを知っているのです。とすれば、なおのこと、天の父が、求める人たちに、どうして聖霊を下さらないことがありましょう」を引用し、「私たちが信じる神様はよいお方ですから、必ず聖霊を私たちに注いでくださる」と説いた。
最後に万代牧師は、「あえてペテロやヨハネのような名もない者たちを用いて福音を広められたイエス様です。日本のリバイバルも、名もない私たちを用いてくださる」と語り、「その時に私たちは『主よ、私がここにおります。遣わしてください』と願うことができるでしょうか。リバイバルにふさわしい信仰を持って、リバイバルの実現を待ち望みたい」と話した。