関西のクリスチャン青年有志が中心となって主催する超教派の賛美集会「愛帯(らぶおび)」が11月25日、大阪オンヌリ教会(大阪市)で開催された。若いクリスチャンたちの信仰を励ますキャンプなどを企画する「ジールミニストリー」との共催で、関西の諸教会から青年ら約100人が集まって共に主を賛美し、約20人が献身の招きに応答した。
愛帯は2009年、神戸を中心に当時高校2年生だった北山奨牧師(神戸キリスト栄光教会)らクリスチャン青年有志が、コリント人への手紙第一12章26節「もし一つの部分が苦しめば、すべての部分がともに苦しみ、もし一つの部分が尊ばれれば、すべての部分がともに喜ぶのです」に心を動かされて始まった。愛帯で若者たちが聖霊の炎を受けて立ち上がり、関西の諸教会にリバイバルが起こることを願って活動している。
今年からは、使徒の働き8章4節「散らされた人たちは、みことばを宣(の)べながら、巡り歩いた」に押し出され、阪奈地区(大阪、奈良)、京滋地区(京都、滋賀)、神戸姫路の3カ所に拡大するビジョンを掲げ、10月には京都で初開催。大阪でも今回の集会をきっかけに本格始動することになった。
集会では、ジールミニストリー代表のベネディクト・カレブ牧師(奈良ライフソングチャーチ)が、「キリストのからだ」(エペソ1:20~23)をテーマにメッセージ。人間の体には多くの器官があり、全ての器官がしっかりと機能するときに体全体が健康であるように、「キリストのからだにおいても、全ての器官が必要であって、教会に集められた一人一人が大切」と強調した。
「一人一人に神様から与えられた特別な役割があり、神様はあなたを用いたいと願っておられます」とカレブ牧師。「今日この語りかけをぜひ心に受け止めてほしい。あなたは神の働きを運ぶために、主から呼ばれています。あなたはキリストのからだを建て上げるために、主から呼ばれています」と話した。
その上で、イエスを3度も否定したペテロに、復活のイエスがテベリヤの湖畔で3度「あなたはわたしを愛しますか」と言われた場面を引用。「完璧だから用いられるのではない。失敗しないから用いられるのではない。主は弱い私たちを、へりくだった者たちを、ご自身の栄光のために用いてくださいます」と励ました。
最後に「イエス様を愛し、イエス様についていく信仰を新たにしたい」と呼びかけ、「私たちの主はイエス様です。私たちのために命を捨てて、救ってくださったイエス様です。そのお方にこの歩みを委ね、この身をささげ、イエス様の言葉に信頼してついていきたい。そうするとき、主は弱い私たちを通して偉大な御業をなしてくださいます」と語った。
集会後、北山牧師は「主を賛美したいという熱い思いをもって、整えられた器たちがこうして集められ、素晴らしい集会になったと思います。これからも、私たちではなくて聖霊様が導いてくださる集会になってほしいと願っています」と話した。阪奈地区のリーダーで、関西聖書学院の神学生である中島豊さんは、「関西のリバイバルのために、さらに多くのクリスチャンを動員していく賛美集会の足がけになれたら」と期待を込めた。
集会の模様はユーチューブでライブ配信され、現在も閲覧できる。愛帯の関連情報は、フェイスブックやインスタグラムで随時発信していくという。