新しい歌を主に歌え。主は、奇しいわざをなさった。その右の御手と、その聖なる御腕とが、主に勝利をもたらしたのだ。主は御救いを知らしめ、その義を国々の前に現された。主はイスラエルの家への恵みと真実を覚えておられる。地の果て果てまでもが、みな、われらの神の救いを見ている。全地よ。主に喜び叫べ。大声で叫び、喜び歌い、ほめ歌を歌え。立琴に合わせて、主にほめ歌を歌え。立琴と歌の調べに合わせて。ラッパと角笛の音に合わせて、主である王の御前で喜び叫べ。(詩篇98:1~6)
この一年を良い年として締めくくるため、神様からの元気を頂き、残りの一日一日を丁寧に歩んでまいりましょう。ウクライナとロシアの戦争の泥沼化、ガザでのイスラエルとハマスの軍事衝突など、世界中が暗い気持ちで注目しています。世界情勢は変わらないかもしれませんが、私たちが2023年の残された日々を祈りながら、しっかり生きるなら、今年は力強い、楽しい、前向きな、祝福に満ちた一年だったと、神様に心から感謝して締めくくることができるはずです。
11月23日は「勤労感謝の日」でした。私たちの周りで働いている人に感謝、私たち自身が元気で働けることに感謝、労働によって得られる収入に感謝をする一日です。米国でも23日は「感謝祭」でした。新しい土地を耕し、秋になってその年の豊かな収穫を神様に感謝することから始まった祝日です。
詩篇には、感謝や賛美がたくさん集められています。「全地よ。主に喜び叫べ。大声で叫び、喜び歌い、ほめ歌を歌え」(詩篇98:4)。私たちもこのクリスマスに向かう日々、感謝をテーマに生かしてくださいとお祈りしましょう。
全部で150篇ありますが、詩篇の信仰者たちはいろいろな思いを土台にこの詩篇を詠んでいます。怒りや恨み、導きの求め、弱さや悲しみの告白、救いと平安への感謝、神様を褒めたたえる賛美などがあります。では今この時、私たちはどんな感情を基本として生きていけばいいでしょうか。そして私たちが信じる神様は、どんな神様でしょうか。
1. 救いと恵みを実現される神様
今から約3千年前のイスラエルで詩篇の作者がどんな恵みを数えていたでしょうか。イスラエル民族は決して大きくない弱小民族でしたが、神様の恵みによって一つの王国が築かれました。
私たちが信じる神様は、おとぎ話や昔話、心の中で想像した神様ではありません。私たちが生まれるずっと以前に、私たちの罪の身代わりとなって死に、その死の力を打ち破ってよみがえってくださったイエス・キリストのご誕生が、神様のご計画の中にあったのです。今も私たちが生きる現実の世界で、救いの御業を成就してくださった神様がおられることを喜びましょう。
2. 本気で感謝する心の姿勢を持とう
イスラエルの民がありとあらゆる楽器を使って主に感謝したように、私たちもあの手この手を尽くして、神様に感謝する者でありたいと思います。感謝するということを自分の生活の中で事実とできているでしょうか。今日、感謝を体験する日として、感謝する気持ちを心に植え付けましょう。
3. 感謝と喜びのあるクリスマスの日々を歩もう
クリスマスを前に、私たちのうちにも、イエス様を伝えたいと思っている人々にもキリストの愛、救いの業、圧倒的な祝福と喜び、感謝があるように祈りましょう。生活の中には、賑わいや生活音、時には雑音もあるものです。クリスマスの準備をする教会でも、喜びのあふれた賑わい、わくわくするようなざわめきがありますように。クリスマスの日々、共に感謝と喜びをもって奉仕する者でありたいと思います。
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