『こころの解放』の著者であるカナダのクリスチャン精神科医グラント・マレン氏によるセミナーが6月、全国5カ所で開催される。セミナーでは、心の問題を医療と聖書的視点から捉え、否定的な思考からの解放や、御言葉に基づく心の喜びの回復と癒やしなどについて学んでいく。
マレン氏は2019年に、自著『Emotionally Free』の邦訳本である『こころの解放』を出版。この年にも来日し、今回と同様に全国5カ所でセミナーを開催した。来日はそれ以来4年ぶり。昨年はオンラインセミナーを行い、延べ200人以上が参加。クリスチャンの信仰生活や心の葛藤に寄り添ったプログラムが好評だったという。
セミナーを主催するのは、キリスト教精神に基づき人道支援活動や心のケア活動を行う国際NGO「オペレーション・ブレッシング・ジャパン」(OBJ)。セミナーは、心のケア活動の一環として、人間関係やうつ病などに悩む人々に向けて開催する。
心の問題は今や幅広い世代で身近なものとなっており、厚生労働省によると、日本では100人に約6人が生涯のうち一度はうつ病を経験するとされる。OBJは、特にクリスチャンがうつ病となった場合、「救いの喜びを失ったように感じ、集中力の低下から祈ることもディボーションをすることも妨げられ、最後の頼みの綱である神からも見捨てられたと感じるため、より深い苦悩を味わう傾向にあります」と説明している。
セミナーは、心の病に悩む当事者だけでなく、その家族や友人、教会関係者にもお勧め。『こころの解放』に関する疑問点や自身が抱える悩みを、マレン氏本人に直接質問する時間もある。OBJは、「心の問題について正しい知識を身に付け、霊的・信仰的な励ましを受け取る喜びを、ぜひこの『こころの解放』セミナーでご体験ください」と参加を呼びかけている。
セミナーの開催地は、東京(6月3日)、千葉(6~8日)、大阪(10日)、石狩(12~16日)、仙台(17日)の5カ所。3日間の日程でリトリート研修として行われる千葉のセミナー(宿泊の有無を選択可)は有料だが、他4カ所は無料(席上献金あり)。いずれも定員があり、事前申し込みが必要。セミナーの詳細、申し込みは、OBJのウェブサイトを。