米音楽界最高峰とされるグラミー賞の第65回授賞式が現地時間5日夕(日本時間6日午前)、米ロサンゼルスで開催された。
キリスト教関係の5部門では、2019年にデビューしたワーシップグループ「マーベリック・シティー・ミュージック」が4部門で受賞。このうち3部門の受賞作品は、ゴスペル界の大御所、カーク・フランクリン(53)とのコラボ作品で、フランクリンはこれでグラミー賞の受賞回数を3回増やし、通算19回とした。
グラミー賞のキリスト教関係部門は、▽最優秀ゴスペル楽曲賞、▽最優秀現代キリスト教音楽(CCM)楽曲賞、▽最優秀ゴスペル・アルバム賞、▽最優秀CCMアルバム賞、▽最優秀ルーツ・ゴスペル・アルバム賞の5部門。
このうち、マーベリック・シティー・ミュージックは、フランクリンとのコラボ曲「Kingdom」で最優秀ゴスペル楽曲賞を、同じくフランクリンとのコラボ曲「Fear Is Not My Future」で最優秀CCM楽曲賞を受賞。そして、両曲とも収録されているフランクリンとのコラボアルバム「Kingdom Book One Deluxe」で最優秀ゴスペル・アルバム賞を受賞した。
これに加え、グループ7枚目のEP(エクステンデッド・プレイ)である「Breathe」で、最優秀CCMアルバム賞を受賞した。
一方、最優秀ルーツ・ゴスペル・アルバム賞は、テネシー州立大学マーチングバンドが「The Urban Hymnal」で受賞した。
マーベリック・シティー・ミュージックは昨年、エレベーション・ワーシップとのコラボアルバム「Old Church Basement」で最優秀CCMアルバム賞を受賞し、初のグラミー賞を獲得。今年4部門で受賞したことで、受賞回数を一気に5回に伸ばした。
今年のグラミー賞は、4部門で受賞したビヨンセが、通算受賞回数を32回とし歴代最多を達成。
日本人では、作編曲家の宅見将典さんが「SAKURA」で最優秀グローバル音楽アルバム賞を受賞。また、パーカッション奏者の小川慶太さんが参加するバンド「スナーキー・パピー」が、「Empire Central」で最優秀現代インストゥルメンタル・アルバム賞を受賞した。