米ゴスペル音楽協会(GMA)が主催する第51回ドーブ賞のノミネート作品・アーティストが13日、発表された。キリスト教音楽業界で卓越した業績を上げたアーティストらを表彰するもので、今年はクリスチャンロック歌手のザック・ウィリアムズと、オーストラリア出身の男性デュオ「for King & Country」が最多となる5部門でノミネートされた。また、昨年のクリスマスに新アルバム「ジーザス・イズ・ボーン」をリリースした米人気歌手カニエ・ウェストも3部門で初ノミネートとなった。
ザック・ウィリアムズ、for King & Country に次いでノミネート部門が多かったのは、ヒルソング・ワーシップ、カーク・フランクリン、ジョナサン・マクレイノルズで、それぞれ4部門でノミネートされた。
主要賞である最優秀アーティスト賞には、ザック・ウィリアムズ、for King & Country、ヒルソング・ワーシップ、ゴスペル歌手のターシャ・コブス・レナード、そして昨年の受賞者であるローレン・デイグルの5組がノミネート。最優秀歌曲賞には計13曲がノミネートされた。
アーティスト以外では、音楽プロデューサーで作詞家のジェイソン・イングラムが、自身が関わる作品により最多の8部門でノミネートされた。イングラムは昨年、最優秀作詞賞(アーティスト以外)と最優秀プロデューサー賞を受賞しており、共同で作詞したローレン・デイグルのヒット曲「You Say」でも受賞した。
カニエ・ウェストの他に、ディスコの女王として知られるグロリア・ゲイナーも2部門でノミネートされ、ドーブ賞初ノミネートとなった。男女5組のクリスチャンバンド「We The Kingdom」(3部門)と、男性3人組のクリスチャンバンド「Unspoken」(2部門)も今回初めてノミネートされた。
今年は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、ノミネートの発表は、各アーティストがそれぞれの自宅から発信する映像をつなぐ形で行われ、複数のテレビ局で独占放送された。
GMAのジャッキー・パティロ会長は、「GMAは、私たちの多様で創造的なコミュニティーと、私たちを感動させ、すべての人の心を癒やしてくれる音楽を表彰するこの伝統を継続できることを光栄に思っています」とコメント。「今年は特に、私たちのコミュニティーと世界が互いに愛を示し、何よりも忠実な創造主を認識し、礼拝する必要があると信じています」と語った。
受賞者の最終選考は今月20日から27日にかけて行われ、受賞者の発表は10月30日にキリスト教国際放送局「トリニティー・ブロードキャスティング・ネットワーク」(TBN、米カリフォルニア州)で独占放送される。詳細はドーブ賞の公式サイト(英語)を。ノミネート作品・アーティストの一覧はこちら(英語)。