立教大学チャプレン団は31日、同大の関係者に向けて、世界平和統一家庭連合(旧統一協会)に関する緊急メッセージを発表した。「この立教という学び舎で学び、働く皆さんが、かけがえのない人生という尊い時間を奪われることがないように、そして、新たな被害者とならないように、あらためて注意を呼びかけます」とし、「少しでも『怪しい』と思ったら、速やかにチャプレンたちにご相談ください」と呼びかけている。
チャプレン団は緊急メッセージで、「(旧統一協会の)問題が表面化されるにつれ、『宗教』そのものへの警戒感が高まっている」と指摘。旧統一協会については、同大が信仰的支柱とする聖公会とは「信仰的にも組織的にも全く関係のないこと」であるとし、さらに「その実態から見て宣教協働の対象でもあり得ない」と強調している。その上で、「どうぞ、歴史的で正統なキリスト教信仰に立つ立教大学をこれまでのように信頼し、安心して学び、働きを続けてほしい」としている。
旧統一協会の特徴については、「現代社会の歪み、人びとの間での分断や懐疑などにより、目的を失い、生きがいを見つけられず、人生に不満を持ち、孤独で悩む人びとに、自らが統一協会であることを明らかにせずに、接近し、働きかけてくると考えられています」と説明。また、「ボランティア活動や環境、社会問題に関心が高い学生ほどターゲットにされやすいとも指摘されています」と注意を促した。