見よ。私がよいと見たこと、好ましいことは、神がその人に許されるいのちの日数の間、日の下で骨折るすべての労苦のうちに、しあわせを見つけて、食べたり飲んだりすることだ。これが人の受ける分なのだ。実に神はすべての人間に富と財宝を与え、これを楽しむことを許し、自分の受ける分を受け、自分の労苦を喜ぶようにされた。これこそが神の賜物である。こういう人は、自分の生涯のことをくよくよ思わない。神が彼の心を喜びで満たされるからだ。(伝道者の書5:18~20)
最近世の中では、物質的に豊かに見えても、つらいことや苦しいこと、残念なことが山ほどあり、死の不安と恐怖が隣り合わせのときもあります。そんな中、神様から与えられ生かされている命を本当に心から喜ぼうではありませんか。「生きて存在する」ということは、「死ぬ」ということと切り離せません。「死」が訪れるということは、それまでは絶対に「生きる」ということです。
今日の聖書箇所の伝道者の書は、神様と向き合って人生を生きる上での、永遠に変わらない秘訣が繰り返し語られています。神の御前に立って、私たちは自分の人生をどう生きるべきかを考えてみましょう。
1. 自分にとっての充実した人生!
私たちは、工場で作られる規格が統一された製品やロボットではありません。寿命の長さ、健康状態、収入、学歴、生まれた家など他人と比較して計れるものではなく、神によって一人一人に全く違った人生が与えられています。ときには汗をかきフラフラになりながらも生かされている喜びを感じ、普段の何気ない生活の中に楽しさを見いだすことができるのが人生の基本です。神様によって自分に与えられた価値ある人生があることを喜び感謝しましょう。
2. 人生の必要を満たしてくださる神!
神様は、人生で必要なもの、お金もうけやおいしいものを食べたり飲んだりして楽しむことを許してくださいます。労苦を含めて、自分の人生を喜ぶことができるようにと神様は私たちの必要を満たしてくださいます。ウクライナとロシアの戦争を見るとき、普段の生活への不満や文句を悔い改めて、安全で平和な日本に住んで必要が満たされていることを感謝し喜ぼうではありませんか。
3. 喜びを基本とする生き方!
「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について、感謝しなさい」(1テサロニケ5:16〜18)。悩まないで、喜ぶことを選び取りましょう。これらのことは簡単にできることではありません。だから、聖書は「いつも喜びなさい」と教えています。喜ぶことで、神様から私たちに与えられている人生の本当の価値に気付くからです。私たちの心に、「喜べ!」と命じようではありませんか。
神様が自然界の中で最も愛してくださっている私たちの中に、神様からの命をちゃんと根付かせて、5月も元気に歩んでまいりましょう。
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