カトリック長崎大司教区の元職員が、在職中に司祭からパワーハラスメントを受け、退職を余儀なくされたとして、大司教区を相手取り、慰謝料など約5380万円の損害賠償を求める訴訟を長崎地裁に起こした。大司教区が適切な措置を怠ったとして、安全配慮義務違反を主張している。
テレビ長崎によると、提訴したのは大司教区内で起きた性暴力や人権侵害の相談業務を行っていた元職員。2019年から20年にかけ、複数の司祭から継続的にパワハラを受け、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症したという。
産経新聞によると、20年6月から休職を余儀なくされ、今年3月に退職。20年7月には長崎労働基準監督署に労災申請し、現在も審査中という。