ヒルソング教会の創設者であるブライアン・ヒューストン牧師が、自身の行為により辞任した後、教会員に向け謝罪の言葉を語った。
オーストラリア聖書協会が運営するニュースサイト「エターニティー」(英語)は、ヒューストン牧師が教会員に宛てて送った電子メール(3月30日付)の内容を入手。それによると、ヒューストン牧師は、自身の過ちについて「本当に申し訳なく思っています」と言い、「私が置かれている状況は、自分以外の誰のせいでもありません」と述べている。また、「私の行動によって直接影響を受けた人々には、私が引き起こした苦痛について申し訳なく思っています」とつづっている。
ヒルソング教会は3月、ヒューストン牧師に関する2件の苦情について調査した結果、同教会の牧師行動規範に違反していたと発表。苦情の一つは、アルコールの影響下にある状況で、妻ではない女性のホテルの部屋に入ったというもので、もう一つはヒルソング教会のスタッフに「不適切」なショートメッセージを送ったというものだった。ヒューストン牧師はこの後、同教会を辞任した。
ヒューストン牧師の辞任を受け、米国では3つの教会がヒルソング教会からの離脱を発表した。
「皆さんをひどく失望させてしまいました。申し訳ないという言葉だけでは、私の悲しみを表現するには十分ではありません」。ヒューストン牧師は、教会員に対しそう述べ謝罪するとともに、自身の家族に苦痛を与えてしまったことについても後悔の念をつづった。
自身の家族を「私が何よりも愛している、素晴らしく、寛容で、憐れみ深い家族」と言い、妻であるボビー・ヒューストン牧師に対しては、「私の目には、君は今生きている人の中で最もキリストのようであり、美しく、忠実で、誠実な人だと映っています」とつづっている。しかし、「大切なものを手放しながらこの状況を進む中で、君の悲痛を見ると胸が張り裂けそうです。私は家族を愛していますが、君がこの苦境の中を行くのを見ると、深く胸が痛むのです」と書いている。
ヒューストン牧師は39年前、オーストラリアのシドニー近郊で、ボビー牧師と共にヒルソング教会を創設した。
ヒューストン牧師は謝罪の言葉を述べる一方、「むなしいことのように聞こえるかもしれませんが、私は皆さんが信じてくださった通りの人間であり、牧師であったと信じています。不完全で欠点もありますが、神、人々、召命、そしていのちに対して、心からの情熱を持っています。私の過ちが私を規定することはないと確信しています」と述べている。
その上で、「これは私が想像していたような結末ではありません。皆さんが、イエス様、聖霊様、そして御言葉とつながっている限り、ヒルソング教会の未来はまだ明るいと信じています。皆さんが、この地上の神の国に寄り添い続ければ、より良い日がやってきます」と述べている。
ヒューストン牧師はまた、自身のアルコールに関する問題を解決することも約束すると述べている。
「長年にわたる絶え間ないプレッシャー、反対、異議、攻撃、そしてそれに父の悪事をめぐる個人的な混乱が重なる中、多くの人々が『どうやって、立ち上がり、対処し、前に進み続けているのですか』と尋ねてきました。しかし今、私たちはその答えを知っています。私は、まったくうまく対処などできていなかったのです。私はアルコールが友ではなかったことを率直に認めますし、それを過去へ追放することを決意しています」
「どうかご安心ください。私は自分の行動に全責任を持ちます。私が置かれている状況は、自分以外の誰のせいでもありません」
その上で、「このトンネルの先に光が見えるまでには、まだ時間がかかるかもしれませんが、神様はまだ私たちを見捨てていないことを知っています」「私にはまだ未来への明るい希望があると信じています」と述べ、「引退するつもりはありません」と言明。このような状況の中、手を差し伸べてくれた人々に感謝を述べるとともに、ヒルソング教会における39年間の牧会生活は「大変な名誉」だったとつづった。