ヒルソング教会は23日、創設者のブライアン・ヒューストン牧師が辞任を申し出、理事会が受理したことを発表した。
発表(英語)は、同教会の国際理事会とオーストラリア理事会によるもので、「この知らせに多くの人々が心を痛めていることは理解しており、私たちもその気持ちを共有しています」とコメント。その一方で、ヒューストン牧師夫妻は「何十年にもわたって神に忠実に仕え、その働きによって世界中の何百万人もの人々がイエス・キリストの力、恵み、愛に影響されてきたことに、私たちは皆、同意することができます」とし、その功労をたたえた。また、同教会は夫妻の「神の召命に対する従順と献身」から生まれたとして、深い感謝を表明。夫妻とその家族は今、「困難な時期」にあるとして祈りを求めた。
その上で、教会内には依然として取り組むべき課題が多くあるとし、「私たち教会の指導者は、神の知恵を求めながら、今後の方針を決めていきます。私たちは、変化が必要であることを認識しています。これは謙虚な反省の時であることを理解し、私たちは、神がほめたたえられ、私たちの目がイエスに向けられるために必要なことを行うことを約束します」とした。
ヒューストン牧師をめぐっては、国際理事会が18日、2つの事案で調査を行い、うち1件で同教会の牧師行動規範に違反する行為があったと発表。ヒューストン牧師の行為によって影響を受けた人々に謝罪するとともに、教会のガバナンス改革に取り組む姿勢を示していた。
ヒューストン牧師はまた、昨年8月には、牧師であった父親の児童性的虐待に関する情報を隠蔽(いんぺい)した疑いがあるとして起訴されている。ヒューストン牧師自身は、「断固として無実を主張し、これらの訴えに反論します」と述べ、今年1月には、訴訟に集中するため、国際主任牧師の立場を一時的に退くことを発表していた。