カンタベリー大主教ジャスティン・ウェルビーは、英国のエリザベス女王の即位70年は「安定と希望の象徴」だと述べ、女王は「イエス・キリストに対する忠実な証人」だとして賛辞を送った。
エリザベス女王は6日、70回目となる即位記念日を迎えた。現在95歳の女王は、1952年2月6日に父・ジョージ6世が死去したことを受け即位。70年にわたる在位は、英国の君主としては初めて。
女王は、英東部ノーフォーク州にある英王室の私邸「サンドリンガムハウス」でレセプションとケーキカットを行い、この記念すべき年の幕を開け、晴れやかな表情を見せた。5日に発表したメッセージ(英語)では、「これからも心を込めて奉仕していくことを楽しみにしている」とコメント。「この記念日が、私たちの多くにとって困難な時期を乗り越え、家族や友人、隣人、地域社会が一つになることを願っている」と述べた。
「プラチナ記念日を迎えるにあたり、希望と楽観の念を抱きながら、私たちがどれほど多くのことに感謝できるかを再認識しています。この70年間は、社会的、技術的、文化的に驚くべき発展を遂げ、私たち全員に恩恵をもたらしました。そして将来も、私たち、特に英国や英連邦の若い世代に同様の機会を提供してくれると確信しています」
女王は、チャールズ皇太子が国王に即位するときには、カミラ夫人が王妃になることが自身の「心からの願い」であると付け加え、「あらゆる国籍、信仰、年齢」の人々の長年にわたる「善意」に感謝の意を表した。
英国国教会のトップであるウェルビー大主教は、神が女王を強め、導き続け、また健康と知恵を与え続けるように祈るよう呼び掛けた。
「女王陛下の70年にわたる君主としての奉仕は、英国、英連邦、そして世界における安定と希望の象徴でした」。ウェルビー大主教はそう言い、「女王陛下の即位記念日を迎えるにあたり、私たち全員に対する女王陛下の献身と、イエス・キリストに対する忠実な証人に感謝をささげます」と述べた。