軍事政権によるクーデターの混乱が続くミャンマーで、牧師が殺害されるという悲劇が起きた。9月18日、軍が放火した燃え盛る家から信徒を救い出そうと駆けつけていた青年牧師が、銃撃によって死亡したのだ。
牧師はタントラン・センテナリー・バプテスト教会のクン・ビアク・ハム氏と特定された。チン州のタントランでは、19軒以上の家屋が軍の放火によって焼失した。一つの家屋が信徒の家だったために、ハム牧師はメンバーを助けるために駆けつけたのだが、彼は軍によって無残に射殺されてしまった。兵士らは、彼の携帯電話と時計を盗むに飽き足らず、指を切断して結婚指輪まで盗んでいった。
専門家らは、クーデター以降、キリスト教徒やその他の少数民族への迫害が強まっていると警告している。ハム氏には、妊娠中の妻、それに11歳と7歳の2人の息子がいた。彼らは「市民による不服従運動」に参加していた。
遺された遺族の慰めと、ミャンマーの同胞キリスト者の守りと、またミャンマーの自由と平和が1日も早く回復し、同国の新生の兄姉らが豊かな宣教の実を得ることができるよう祈っていただきたい。
■ ミャンマーの宗教人口
仏教 80・0%
プロテスタント 6・8%
カトリック 1・3%
英国教会 0・2%
イスラム 7・2%
ヒンズー 0・4%