日本脱カルト協会は5日、準強制わいせつ容疑で逮捕されていた岩野孝之(本名・道下孝之)元理事について、会員資格喪失を決定したと公式サイトで発表した。岩野氏は5月に理事を辞任。さらに退会も申し出ていたというが、同協会は「事件の深刻さに鑑みて、この決定に至りました」としている。
岩野氏は昨年12月、自身が研究員を務める産業技術総合研究所のつくば市内の施設で、被験者アルバイトの女性に研究のための検査と称してわいせつな行為をした疑いで、今年1月に逮捕されていた。その後、別の女性が昨年11月に同様の被害を受けたとして被害届を提出し、今年2月に再逮捕されていた。
同協会は、「当会会員がこのような不祥事を起こしましたことは、極めて遺憾なことであり、被害者および関係者の方々には心よりお見舞い申し上げます」としている。