世界宗教者平和会議(WCRP)日本委員会(植松誠理事長)が、外国人技能実習制度を利用した「強制労働」について学ぶオンラインのスタディーツアーを23日に開催する。
ツアーはオンライン会議システム「ZOOM(ズーム)」を利用して行われ、外国人技能実習制度の概要や制度利用者へのインタビュー、技能実習生の現状や制度の現実などを聞いた上で、ベトナム人技能実習生を保護・支援している仏教系のNPO法人「日越ともいき支援会」の施設をオンライン上で訪問する。現地レポーターはカトリック信者の小宮山延子さんで、参加者は技能実習生本人から生の声を聞くことで問題の実態を学ぶことができる。
講師は、日越ともいき支援会代表理事で浄土宗僧侶の吉水慈豊さん。参加は無料だが、事前登録が必要。今回のスタディーツアーは「日本編」で、参加者は次回開催する「海外編」にも招待される。
ツアーを企画したのは、WCRP日本委の人身取引防止タスクフォース。昨年11月には、同タスクフォースとしては初となるオンラインシンポジウム「知ることから始まる人身取引の被害」を開催。上智大学の田中雅子教授やインドネシアのエルガ・ジョアン・サプラン牧師、ベリス・メルセス宣教修道女会の弘田しずえシスターらが語り、宗教者ら約100人が参加した。
ツアーは5月23日(日)午後1時~3時の2時間。事前登録や詳細は、WCRP日本委のホームページを。