災害救援で知られる米サマリタンズ・パースのプロジェクトに、オペレーション・クリスマス・チャイルド(OCC)がある。
このプロジェクトは、靴箱にぎっしり詰まったおもちゃやお菓子、学用品などを、世界の160カ国の、福音がまだ届いていない地域の子どもたちにプレゼントする素晴らしい企画だ。
5万人の遊牧民からなるアフリカのナミビアに住むヒンバ族がいる。彼らは先祖崇拝の土着宗教を持っているが、OCCは2016年のクリスマスに、ヒンバ族のある村の130人の子どもたちに靴箱のプレゼントを届けた。その結果46人の子どもたちと6人の若者が、主イエスについて知りたいと願った。
これらの子どもたちのためにOCCは適切なプログラムを提供し福音を分かち合った。子どもたちは素直で、信仰を恥じることもなく大胆だという。
OCCを通じてその村に教会が建ち、今は100人が集う会衆に成長した。メキシコの未伝達の奥地でも同様のことが起きている。シンプルな靴箱の贈り物だが、このような大きな収穫をもたらしている。
世界中の恵まれない子どもたちに、靴箱のプレゼントを媒介として、子どもたちのみならずその家族や周りの人間関係にさえも、OCCを通じて福音が届いている。OCCの働きがなお祝福されて、多くの魂を勝ち取ることができるように祈っていただきたい。
さて、クリスマスに人々は互いに贈り物を交換するが、今からおよそ2千年前、神は驚くべき方法で、人類に対する救済の贈り物を下さった。宇宙も天も入れることのできないほど大きく偉大にして、一点の曇りも汚れもない聖なる御子が、なんと人間の姿に身をやつし、こんなに汚れた人の世に生まれてくださったのだ。
この方は、王の子としての尊厳と威光の衣をまとって来たのではなく、貧しい大工の家の子どもとして、家畜がそこから餌を食む汚い飼い葉桶の中に生まれてくださった。しかもこの幼子は、人類の罪をその身に背負って、十字架の上で死なれるためにだけ生まれてくださったのだ。
こんなに謙遜な王がかつてあっただろうか。実にこの方こそは我らの王なのだ。歴史のある時点で、確かにメシアは、人となって生まれてくださった。「あなたたちは見棄てられてはいない」というメッセージを携えて。
この方の名はインマヌエル―神我らとともにいます―。もしかしたら、あなたは今「自分は見捨てられている。誰からも必要とされていない」そんな寂しさの中にいるだろうか。
しかしどうか知ってほしい。神は御子を世に遣わし、御子をあなたのために十字架におかけになった。この神は今夜「あなたは決して見捨てられてはいない」と語っておられるのではないだろうか。
今宵、世界の民らと共に、神がこんなにも大きな贈り物を下さったことを喜び祝い、我らの神を賛美したたえよう! メリー・クリスマス!