同志社大学は8日、ラグビー部の合宿寮に居住する学生13人が新型コロナウイルスに感染し、保健所からクラスター(集団感染)と判定されたとホームページで発表した。
これを受け、ラグビー部は活動を停止。関連施設の消毒や濃厚接触者の確認などを行っており、「保健所と連携して、感染拡大の防止に最大限努めてまいります」としている。大学の事例別の発表によると、13人はいずれも20代で、6日から7日にかけて陽性と判定された。
ラグビー部の発表によると、13人はいずれも軽症または無症状。現在、濃厚接触者のPCR検査を行っており、今後、全部員・スタッフのPCR検査も実施するという。またこうした状況から、13日に予定されていた大学選手権3回戦への出場は辞退する。対戦校の帝京大学をはじめ、出場予定の各大学など関係者に「多大なご迷惑とご心配をお掛けしました」と謝罪した。
ラグビー部の伊藤紀晶ヘッドコーチは、「大学選手権への出場辞退は非常に残念ではありますが、学生たちはこの試練を必ず乗り越えてくれるものと信じております」とするコメントを発表。主将の中尾泰星選手は「今まで普通にラグビーできる環境がどれだけ幸せであるか、どれだけ周りの方々に支えられているかを痛感した1年でした」と言い、「同志社のジャージを着て試合ができないことが本当に悔しく残念ですが、後輩たちがこの悔しさを忘れず頑張ってくれると信じています」と語った。