一年の中でも特に教会に人が集まるクリスマスを前に、日本基督教団は2日、各教区や教会、伝道所、関連施設の関係者に向けて新型コロナウイルス感染対策のガイドラインをあらためて示し、「三密」の回避や換気の徹底など、より一層の対策強化を呼び掛けた。
ガイドラインでは、基本的な対処として、1)「三密」(密閉・密集・密接)の回避、2)消毒・手洗い、3)マスクの着用、4)換気の4つの徹底を求めた。その上で、具体的な対応として、1)礼拝など集会時での接触を避ける、2)換気はこまめに定期的に実施する、3)発声の機会を抑制する、4)手洗い・消毒を徹底する、5)会食を避ける、6)オンライン活用の検討を提示した。
また、行事への対応として、1)クリスマス礼拝、クリスマス・イブ礼拝は、人数制限や時間制限を行うなど慎重に実施し、大人数での会食などは避けるよう注意。2)葬儀・結婚式などの実施も、人数制限などを行い、三密を避けるよう求めた。3)聖礼典(聖餐式・洗礼式)の執行については、感染リスクを避ける方法として「聖具や水・パン・ぶどう液の徹底した衛生管理」を示し、準備する側も受ける側も手指消毒を行うことを推奨。一個のカプセルにパンとぶどう液が入った「聖餐セット」の試験的な導入を教団として検討していることにも触れた。