日本のカトリック教会が、昨年11月のローマ教皇フランシスコの訪日に合わせて集め、バチカン(ローマ教皇庁)に送金していた約9千万円の献金について、教皇フランシスコから礼状が届いた。カトリック中央協議会が18日、公式サイトで明らかにした。
英語で書かれた礼状は、日本カトリック司教協議会会長である髙見三明長崎大司教に宛てたもので10月29日付。日本のカトリック教会は10月初め、訪日記念グッズの売り上げの一部も含めた9177万887円を、「教皇への献金」としてバチカンに送金していた。
教皇は礼状で、「日本の信者の皆さんが送ってくださった貧しい人々への献金を受け取り、大変うれしく思います」とコメント。献金に参加した人々の「努力と犠牲」を深く心に留めるとし、献金は「聖ペトロの使徒座への献身と教会の普遍的な使命を分かち合うことの雄弁なしるし」だと述べた。
その上で、「皆さんと共に過ごした時を鮮明に思い起こしながら、日本のすべての神の民を、教会の母聖マリアのいつくしみ深い保護に委ねます。皆さんに心からの祝福を送ります」と述べ、自身のための祈りも求めた。