世界教会協議会(WCC)の執行委員会は3日、オンライン会議を開催し、オラフ・フィクセ・トヴェイト前総幹事が3月末で退任した後、総幹事代行を務めていたイオアン・サウカ副総幹事を暫定総幹事に任命した。任期は来年6月に開催される中央委員会までの約1年。
サウカ氏はルーマニア正教会の司祭。WCCには1994年から関わり、98年からスイス・ボセーにあるWCCのエキュメニカル研究所教授(宣教学・エキュメニカル神学)、2001年から同所長を務め、14年からWCCの副総幹事を務めていた。
この他、暫定副総幹事には、サウカ氏の推薦により、エキュメニカル研究所講師でWCC信仰職制委員会委員長のオダイル・ペドロソ・マティアス氏を任命した。また、暫定事務総局長には、アメリカ合衆国長老教会=PC(USA)=信徒でエキュメニカル研究の卒業生であるダグ・チャイル氏を任命した。マティアス氏はブラジル独立長老教会の牧師で、チャイル氏はブラジル・ポルトアレグレで開催された第9回総会(2006年)、韓国・釜山で開催された第10会総会(13年)の運営に携わった経験がある。任期はいずれも来年6月の中央委開催時まで。
執行委はこの日、2021年9月にドイツ南部のカールスルーエで開催を予定していた第11回総会を22年に延期することも決めた。新型コロナウイルスによる影響を考慮し、ドイツ福音主義教会(EKD)などのホスト教会と協議した上で決定した。開催日は22年後半の方向で協議されており、会場のコンベンションセンターと調整の上決定される。