世界教会協議会(WCC)前総幹事のオラフ・フィクセ・トヴェイト氏が10日、ノルウェー教会(ルーテル派)の総裁監督に就任した。同教会は2017年から独立法人となり非国教会化されたが、現在も人口の7割が所属するノルウェー最大の教会。就任式は中部トロンハイムのニーダロス大聖堂で、新型コロナウイルスの影響により最小限の出席者で行われたが、模様はインターネットで中継された。
総裁監督は、12人の監督で構成される同教会の監督会における筆頭者。また同時に、同国中部のトロンデラーグ地域を管轄するニーダロス教区の監督でもあり、ニーダロス大聖堂の担任者としてその責を担う。
ノルウェー出身のトヴェイト氏は、同教会で按手を受けた牧師で、ノルウェー・キリスト教協議会(CCN)の理事や執行委員などを歴任。2010年から今年3月末まで、WCCの総幹事を2期10年務めた。
就任式では、ヨハネによる福音書15章1~9節から説教。イエス・キリストは「まことのぶどうの木」であり、弟子たちが信仰、希望、愛という多くの実を結ぶように育てられたと伝えた。